天保８年（１８３７年）創業の酒屋「有限会社こめ吉商店」。８代目店主の川瀬史孝さんにお話を伺いました。

取材日：2021年5月26日

創業当時は、上町の旧商業銀⾏煉⽡倉庫の隣にお店がありました。その後、泉町に移りましたが、やはり中山道沿いにお店を出したいという思いから、２０１７年１０月に現在の場所に移転しました。お店を移転する際に、当時掲げられていた金看板を持ってきて、今はオブジェとしてお店の入口のところに飾っています。

こめ吉商店さんのオリジナル地酒「若泉山（じゃくせんざん）」「中山道本庄宿」「本庄薬師」は本庄市観光協会推奨土産品になっています。商品について教えてください。

「若泉山」は、大吟醸酒です。フルーティな香りとすっきりとした味わいが特徴です。今の若泉公園がある場所に、かつてどんな干ばつにも枯れず、これを飲むと老いないと云われた湧水がありました。この泉は「若泉」と呼ばれ、３００年前から続く安養院の山号「若泉山」の由来になっています。これを商品名にさせていただきました。
「本庄薬師」は、本庄駅北口にある城立寺にある本庄薬師如来を商品名に取らせていただきました。「本庄薬師」と「中山道本庄宿」は同じ中身で、純米吟醸酒です。辛口系の米の香りを感じさせる飲み口のいいお酒です。いずれも先代が企画した商品ですが、「本庄」の名が付くお酒をこれからも残していきたいと思っています。

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